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筋膜性疼痛の発生メカニズムと治療

1.筋膜性疼痛の発生メカニズム

図1

脊髄の近くに存在する知覚神経細胞から末梢に向かって伸びる神経線維の末端は侵害受容器と呼ばれ、身体に加わる侵害刺激(痛み刺激)が作用し、それを電気的信号に変換するところです。

ヒトの身体はこの侵害受容器が分布しているところしか痛みを感じません。
筋組織では、侵害受容器は筋肉には分布しておらず、その筋肉を覆っている筋膜に分布しているため、痛みは筋膜でしか感じません。
筋膜に生じた虚血性病変部に存在する侵害受容器が筋膜性疼痛の発生源となります。

筋膜に生じた虚血性病変は筋膜の重積、癒着と考えられており、筋膜を構成する結合組織細胞が慢性的な酸素・栄養不足になって障害され、障害部位から発痛物質を遊離します。

筋膜に発生した発痛物質が周囲に分布している侵害受容器を持続的に刺激するすると、侵害受容器は過敏な状態になります。
この侵害受容器が過敏になった状態はトリガーポイントと呼ばれ、そこから離れた場所に関連痛と呼ばれる痛みを発生させ、本人が感じる痛みはこの痛みです。

過敏になった侵害受容器は指で押さえると強い痛み(圧痛)を発生させ、同時にいつも感じている痛み(関連痛)が誘発されることがありますが、ほとんどの場合本人がこの痛みの発生源であるこの部位を自覚することはありません。 自覚している関連痛の部位も指で押さえると痛みを感じます(関連圧痛)が、当然ながらこの部位に注射などの治療を行っても根本的な治療にはなりません。

関連痛の原因となっている筋の筋膜病変を見つけ出し、その部位を治療することによって虚血状態が改善すれば、結合組織細胞は自己修復能力により障害部位を修復するため、発痛物質が消失し、侵害受容器は過敏な状態から脱して関連痛は改善します。

2.筋膜性疼痛の治療法

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